はじめに

(ニャ! 実は“忍び足”でも人懐っこいカリマキャット)

筆者のRonin(Ronin@ No more work)です!
朝起きたら山を見て…。
日が暮れれば星を見て…。
( ´ー`)y-~~
毎日、同じ部屋の同じ場所から見る景色…。
それが、日を追う毎に変わる面白さ…。
秋が深まり、紅葉が標高の低い谷下から、どんどんとやって来る。
夏には緑色だった葉の色も、秋色に進んで行く景色は「素晴らしい」の一言!
フンザに滞在していると「時」が止まっているかのようです。
ラカポシ山のトレッキングで痛めた足も大分落ち着いた数日目。
坂道を歩くのは、まだまだぎこちないけど…。
なんとか杖を着き、片足を庇いながらなら少し遠出する事が出来そう。
ということで …。
イーグルズネスト(Duiker Hill)までリハビリがてら歩いて見ることに。
去年登った時は大体、徒歩でのんびり登って2時間ぐらい。
せっかく、行くなら天気のいい日に行きたいところ!
早朝に目覚めて窓から天気の具合を確認👀👆

(Hider innの屋上から見える景色、今日は絶好のトレッキング日和!!)
うん!
今日の天気は大丈夫そうだ!!
朝8時にお菓子と水をリュックに詰めこーんでー♪
いざ出発です🌲🌳🌾☘🍁
去年は、春の花が咲く、花見トレッキングでしたが、今回は秋。
紅葉を見ながらの紅葉トレッキングです♪
標高が2,000以上あるので、雨が少ないと空気がカラカラに乾いてます。
トラブル発生!ナビ通りに進むと橋がなくて渡れない…。

(歩いていると、お茶に良く誘って貰えるハートフルな場所)
Googleのナビを頼りにイーグルズネストへ。
1本道なので、小学生でも間違わないのでパパ・ママも安心です😊
時々、脇道に間違って入ってしまったりすると、地元の人が「おーい」って声掛けてくれます。時々、英語を勉強している小学生か中学生に「Where You Go?」なんて声を掛けられる場面も。そして、また子どもたちが親切で優しい子ばかり😊
迷子になりようがない。
地域の人に見守られながら30代半ばのオッサンは今日も山に登ります😁
僕が住んでいる東京じゃ子供が大人に「何処行くんですか?なんて話掛ける事はまずない。
人同士の壁がある環境からすると、ここって、やっぱり居心地が良い。
こういう環境を経験したお陰で、東京で困った観光客を見かけると助けられるようになった。
ヒッチハイクをしている人が居たら、乗せてあげる事が出来るようになった。
僕がそう出来るようになったのは、このフンザでの経験からだと思う。
パキスタンに行くと、人が親切過ぎてビックリするのは訪れた人全員が口を揃えて言うこと。

(ナビ通りに来たら橋が工事中で無くなっていた…。というトラブルに)
Googleのナビ通りに進んで行くと、アスファルトの道路が終わりゴツゴツした砂道へ。
ふわふわした砂地の道路を一人、誰に会う事もなく進むとトラブル発生…。
マップにあるはずの橋がないのである(゚∀゚)💦
実は目的地までのルートは、このルート以外にもうひとつある。
そのルートを使う場合はホテルまで戻らないと行けない…。
ホテルから、ここまでは大体30分ぐらい歩いて来ちゃったし。
今更戻って別のルートを探すのも大変過ぎる…。
困ったさん(´ε`;)ウーン…
すると一人の男性がこちらに近づいてくる。
パキスタンでよく見るパンジャビ・スーツを来た男性だった。

(断崖絶壁に沿って進む、ローカルトレッキングルート)
「アッサラーム・アライクム!」
海外では、僕は目が合ったら相手よりも先に挨拶するように心掛けている。
そうする事で敵意が無いことが一瞬で伝わるからだ。
挨拶を交わすが、彼は英語が全く分からない様子。
しかし「イーグルズネスト👆?」という単語だけで問題は解決。
橋は無いが迂回出来るルートがあるようなので、彼に案内をして貰うことに。
彼の背中を追うままに進む、ゴツゴツした破砕した岩の山道を登って行く。
どうやら彼は、この建設現場で働いている作業員のようだ。
パキスタンでは、ほぼ全員が同じ格好をしているので職業が分からない人が多い。
彼の後に付いて、僕は木々を掴みながら体制を崩さないように進む。
もしも手が滑って落下したら、間違いなく命はないだろう。
それよりも、やばいのが案内してくれた彼はサンダルだってコト。
僕は本格的なトレッキングシューズなのに…。
ローカルパワー尊敬すべし!

(標高が高くなるに連れ、紅葉は遅く葉はまだ夏色の緑)
言葉を交わすことなく彼の後を付いて歩くこと数分。
工事中の砂道に到着、彼の指さす方へ進んで行くと再び本線へ戻ることが出来た。
ナビが出来てから人に道を尋ねるコトは本当に少なくなった。
しかし、今回の事のように最終的に1番確かな情報は地元の人の情報だってこと。
(北インドの観光地は嘘ばかり教える輩が多いのだけれど…)
案内をしてくれた、彼に礼を告げ再び歩を進めることに。

(風の音、ライフルの音、何処かを走る車の音のみが聞こえる壮大な谷)
再び歩を進める…。
足の痛みを気にしながら、見慣れた景色の舗装道路に出た。
迷いようが無いが、あとどれぐらいで到着するか地図で確認をしてみる。
マップで見ると、もう少しで山頂に到着しそうな感じだ。
山頂に近づくにつれ畑や、民家などの建物が見えてくる。
そして、夏季はトレッカーで賑わう事からテント泊のみのホテルも多くある。
今はシーズンが終わって、そのテントをまだ片付けていないのか。
畑の中にテントが設営してある、そんな景色を見かける。
地元の人とのふれあいが、旅を思い出深くする。

(りんごを沢山くれたイケメンなローカル)
トコトコと両側を畑に囲まれた道を歩く。
畑仕事をしているローカルな人たちともお互いに大手を振ってご挨拶✋✨
挨拶するなら、コソコソしないで、ガッツリと😊
「おーい!」なんて言いながら初見の人と挨拶するのって気持ちいい。
(日本だとお隣さんと会っても下向き加減だボソボソって返答されるだけだぞw)
フンザの人はやっぱり山の人だからなのか、多分視力がめちゃくちゃ良い👀
呼びかけられた人を発見すると、実はすごい遠くから声を掛けられている時もある。
上の写真のオジサンに、沢山りんごを貰いました。
「そんなにいっぱい要らないよ!」と、こちらが断るぐらいの量をくれる。
しかし、もらってばかりでは悪いのでお返しにタバコをあげました^_^
僕は吸わないんですが、こうした時のコミュニケーションツールとして持ってます。
リュックサックに新たに、5つのリンゴを蓄えて再び山頂に向けて出発です。

(家畜の散歩中だったコカ・コーラさん。家に招いて貰うことに)
もうそろそろ山頂に到着…。
良し、良し、と思いきや…。
「ハロー ハロー!」
またもや、何処からともなく聞こえてくる声…。
ぐるぐる見回したら、ヤギやヒツジなどの家畜を散歩させている兄さん。
アジアの都市部以外では、犬の散歩をしている人はまず見ないけど。
家畜の散歩をしている人はいっぱい見ます!
(数が多い人だと30匹ぐらい連れてる人もいる🐑💨🐑💨)
声を掛けてくれたのはコカ・コーラのトレーナーが似合う「コーラさん」。
コーラさんは英語が達者で、家畜に囲まれながらしばし道端で談笑。
「立ち話もなんなので…。」
そんな感じで散歩中の家畜はそのまま放って置いて…。
コーラさんの自宅に招いて貰い、お茶をごちそうになることに。
「家畜はそのままで良いんですか?」
と僕が尋ねると、「戻ってくるから、大丈夫。」とのこと。
んー、家畜って賢い…。
ということで、コーラさんの敷地である、畑道を通ってコーラさんの家にお邪魔します。

(コーラさんの家にお邪魔すると、お母さんがロティを焼いてくれた)
お家に入るとコーラさんのお母さんが登場😊
ちょうど、休憩の時間だったのか、農作業をしていた他の家族も帰ってきました。
コーラさんの家族が勢揃いした所でお母さんはロティを焼いてくれました。
他のご家族は、突然現れた僕に興味津々の様子で色々と質問される。
コーラさんは英語が話せるので、その都度、翻訳をしてもらい伝えて貰う。
「双眼鏡を持っていないか?」
「足の痛み止めを持っていないか?」
「その靴良いね!」
と、まぁ色々と日本人だから「〇〇を持っていないか?」と行商人のように聞かれる訳で。
ここで例の如くチャイを振る舞ってくれたのですが…。
このチャイのミルクは、さっき散歩していた家畜の牛のミルクだそう!
なんともフレッシュ!
殺菌消毒してるのか、してないのか分らないけど…。
まぁ美味しい!!
八ヶ岳高原や、北海道の十勝の牛乳とは違った美味しさ🐮
まさに産地直送すぎる逸品。
しかも今朝採れだそうで😍
あと、ここでのチャイは砂糖じゃなくて塩味。
普通のチャイ(ミルクティー)は砂糖をザバザバ入れたあま~い飲み物だけど。
このお家はヒマラヤ岩塩の塊を、手に持ちながらカップのティーをグルグルかき混ぜる。
これは今まで見たこと無かった!そして初の「塩チャイ」これはイケる!!
最後に、家族のみんなにお見送りして貰いコーラさんのお家を後にしました。
朝に出てきたはずなのに、腕時計を見たらすでにお昼になってました。
(こんな調子なので、フンザにいると1日があっという間に過ぎていくのである…。)
さいごに

(春よりも積雪が少ない山、青空と紅葉の青・白・黄のトリオカラーは圧巻!)
はい!
ようやく到着です。
ストレートで行けば2時間ぐらいで到着する山頂ですが、足の怪我&寄り道で気づけば昼!
山頂で昼ごはん、メニューは持参したクッキー&もらったリンゴ!
最高のピクニック日和です! シャンティです!!
去年の春に来た時も、ここからの景色は「感動!」のひとことに尽きます!
僕が訪れた国内外の場所でも、このフンザ以上の景色は見たことがありません!
この山頂付近には何件かのホテルもあるので宿泊するのも簡単!
歩きでも来れるし、車でスイーッと来ることも出来ます!!
この景色をみて思うことは「是非、両親にも、この景色を見せてあげたい!」
そう思うことです!
人に見せたくなるぐらいの景色の場所って色々あると思います。
それでも、ここはダントツ!!
相変わらず最高の場所でした🗻
人、自然、空気!
全てがパーフェクトなイーグルズネスト登山でした!
友達みんなにオススメしてます^_^
さーて、ゴロゴロ横になってから適当にゆっくりしよっと♪
ってな感じのイーグルズネスト トレック 秋編 でした!!

また次回の記事もよろしく!!