
【腹を満たすためのジャンクなフードもワーホリ定番のメニュー】

筆者のRonin (Ronin@ No more work)です!
【前回の記事】はこちらから。

シドニーに来て3ヶ月目。
僕は今まで生活していたシェアハウスを出て新居に引っ越す事にした。
ちょうど、3ヶ月目で語学学校も終わったタイミングでもあった。
学校が終わり、仕事のみになったシドニーでの生活。
ジャパレス(日本食レストラン)。
そしてローカルレストランのウエイターの仕事のWワークが今の生活の全て。
シドニーに来てから、右肩下がりで減っていた銀行残高。
それもWワークの頑張りもあって、ゆっくりだがプラスになって行った。
生活を続けるうちに支出をコントロールできるようになっていった事が大きい。
学校生活も終盤となれば、最初は面白かったイベントや飲み会への参加も減って来る。
食事も完全自炊になり、固定費以外の変動費の部分が減ったのもかなり大きかった。
付き合いのあった学校の友人とも学校を卒業してからは、疎遠になっていった。
そして新しくジャパレスでの日本人スタッフの知り合いが増えた。
気の合う日本人のメンバーとは仕事以外のプライベートでも会う機会があった。
ジャパレスのスタッフの中には僕のようなワーホリに来て居る人以外にも、長年現地で働きながらオーストラリアの永住権を取得しているスタッフ、そして永住権を目指しているスタッフも多数いた。
永住権を持ち現地に長く住んでいるスタッフから話しを聞くと、この国がどれだけ日本と比較して住みやすいかを知ることが出来た。
このように現地で永住をする事を選んだ日本人の人たち。
どのようなヒストリーを経て、このようになったのか。
そのような話しを聞くのも何も知らなかった僕にとっては新しい刺激だった。
それは波乱万丈な人もいれば、趣味の延長で海外生活を始めた人など…。
聞けば聞くほど色々な人の人生があり、生き方があることを知った。
性別も年齢もバラバラ。
そうした新しい刺激を自分に取り入れることで、冷めていた自分の中で停滞していた
「何かに挑戦する」
という熱をもらう事も出来た。

そして、僕はこの頃、新しくサーフィンを始めた。
オーストラリアはサーフィンのメッカ。
サーフィンを目的に渡豪する人も多い。
ジャパレスのスタッフの中にもサーファーが何人も居た。
その中の一人から僕はボードを譲ってもらった。
学校を卒業し、Wワークの合間に僕は一人で波乗りに行く事も多くなった。
海パンを履いて板を持ってバスに乗ってもシドニーでは誰も何も言わない。
それだけサーフィンが身近なのだ。
学生生活が終わり、仕事だけの日々、その空いた穴にサーフィンはちょうど良かった。
新しい趣味を持てば、新しい仲間も見つかるのだ。
サーフィンを始めた事で、ジャパレスの他のスタッフともサーフィンという共通点を持ち、一緒に波乗りに出かける機会も増え、更に親睦を深めることが出来るようにもなって行った。
今までのシドニーの生活がゆっくりとだが変化して行った。
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そして、新しいシェアハウスだ。
結論からいうと、新しいシェアハウスはすぐに見つかった。
シドニーには日本人向けに展開している情報掲示板がいくつかある。
話しを少し止めてシェアハウスの探し方について触れて見たいと思う。
具体的には以下の日本人向けのサイトや現地のサイトを使った。
その中で、「シェアメイト募集」の広告を探す。
その中からめぼしい物件をピックアップ。
シドニーに3ヶ月もいると大体の家賃等の相場観も分かって来る。
日本人のみか?国籍ミックスの家にするかで値段も変わってくる。
僕が新居を選ぶ条件は以下の通り。
1.家賃が前の家と同じぐらい。
2.仕事先に通いやすく、交通費がなるべく抑えられる場所。
3.サーフィンをする為の海にバスで行きやすい場所。

【バスの番号で行き先が決まる。1本で海に行ける場所を選んだ。】
サイトをグルっと見渡せば、シェアハウスの募集はかなり多い。
ある物件を見つけ一度、内覧をしてすぐにその物件に決めた。
自分が希望する条件が100点とすれば70点ぐらいの場所。
落とし所はその辺り。いい場所は値段も高いのは万国共通だ。
「アレもほしい、コレもほしい。でもお金はない。」
それでは物事が決まる事なんて何もない。
全ての願いを叶えたければ自分で1から作り上げなくてはならない。
新居のシェアハウスはかつて住んでいた場所とは全く反対側。
シドニーの中心部より西にやって来た。散歩でも来たことが無い地域だ。
他に前のシェアハウスと大きく違う点は「日本人シェアハウス」という点だ。
僕は前のシェアハウスの、不潔さや、ルーズさにかなり嫌気がさしていた。
シェアハウスのルーズさについては前回の記事で書いている。

そこで、前回とは真逆の日本人だけの環境に身をおいて見ようと考えたのだ。
オーナーも日本人で入居者も全て日本人。
とりあえず、トランクとリュック一つの荷物が僕の全ての持ち物である。
フットワーク軽めにこの場所で1ヶ月滞在して見ることにした。
オーストラリアの部屋は家具付きの物件が多いので引っ越しも簡単!
日本の賃貸と違い、ほとんどの家には最初から家具が具備されて居るので引っ越しをする際にも自分の荷物だけを持って移動すれば良いのだ。
大掛かりな敷金や礼金なども無いので日本と違って引っ越しも簡単。シェアハウスの場合、大体は1ヶ月のデポジット(預け金)とレント(家賃)を一週間ぐらい前払いすればOK。
新しいシェアハウスは3階建ての大型の一軒家で1階がキッチン&リビング。
2階がオーナーの私用スペース、3階の屋根裏っぽい8畳程の部屋に4人が目隠しカーテンを隔てて生活するスタイルのシェアハウスだった。
漫画喫茶の個室ほどのスペースにベッド&机。
そしてベッドライトが一つ。
前の部屋のように二段ベッドの上で無かった所が気に入った。
一緒に生活する4人の日本人男性。
その中の一人が部屋の管理人をやっているらしく部屋の説明をしてくれた。
その他、リビングにはシェアハウスの注意事項や支払いについての注意など…。
かなりツラツラと書かれていて、少し神経質なのかな?
と思う所もあったが日本人だけの環境ともなれば、こういう事になるのだろう。

【禁煙の物件も多い、タバコ代が高い現地では巻きたばこを吸うのが一般的】
シェアハウスの管理を任されているシェアメイトから話しを聞く。
やはりオーナーは神経質な人らしく、普段一緒に生活していると色々口うるさい人のよう。
ちょうど、今は何処かの国に遊びに行っていてオーナーは不在のようで、かなり自由に生活が出来るようになっている。との事だった。
そして、僕の新しいシェアハウスでの生活がスタートしたのだった。
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このシェアハウスに住んで2日〜3日が経過した。
さすが日本人シェアハウス、共用部は快適だし日本のNHKも見る事が出来た。
前のシェアハウスのように「片付けをしない」「掃除をしない」「人の物をパクる」
などの心配は全く不要なシェアハウスだった。
会話は全て日本語、他のシェアメイトは皆が別々のジャパレスで働いているという感じ。
一度、部屋に入ればそこは完全に日本だった。
学生は一人もおらず、皆自分と似ている境遇のメンバーだった。
シドニーに来て2ヶ月、ないしは3ヶ月と語学学校へ通い卒業すればジャパレスでのバイト生活。そして日本人シェアハウスへ帰宅、後は気の合ったメンバーとゲームをしたりネットをしたりと過ごす毎日。
僕はここに来て1週間程で何か違和感を感じ始めた。
「シドニーまで来て自分はいったい何をしているのだろうか?」
自分の周囲を全て日本と同じ環境で硬め、何にも新しい事に挑戦することも無い毎日。
それは、僕が愛読している「深夜特急」で筆者が感じた違和感と似ているものだった。
他のメンバーと時々話す会話はいつも同じだった。
「何処か行きたいけど…。何かしたいけど…。」
という内容のループだった。
仕事の無い日となれば、皆カーテン1枚で仕切られた自室に籠もりネット三昧。
シェアメイト以外の他者との交流もなく、以前のシェアルームのようにトラブルも無いが平穏すぎる生活。
何かが足りない…。
悶々と過ごす毎日を仕事とサーフィンで考えないようにしながら過ごす毎日。
そうした日々を過ごしているうちに感じた違和感…。
それは頭ではなく、体への違和感だった。
「僕の体の何かがおかしい…」
このシェアハウスに引っ越して来て、何か体に異変を感じるようになっていた。

また次回の記事もよろしく!!