
【メルボルンで初日に宿泊したバックパッカー】

筆者のRonin (Ronin@ No more work)です!
【前回の記事】はこちらから。

シドニー空港から飛行機で1時間半。
あっという間にのフライトでメルボルンに到着した。
オーストラリアに来て4ヶ月目…。
僕は初めてシドニー以外の都市へ降り立った。
ラウンドのメンバーとの初対面は明日の予定。
シドニーに降り立った時のような出迎えも無い。
オーストラリアに来て、慣れていたとはいえ初めての地にひとり。
シドニーと違って、ここには誰ひとり知り合いはいないのである。
この地からオーストラリア一周の旅はスタートする。
初日は一人で観光、2日目はラウンドメンバーと合流、そして3日目に出発。
出発までの2日間は事前に予約しておいたメルボルンのドミトリーに宿泊する。
今までシェアハウスで過ごしていたがドミトリーの部屋に宿泊するのは初めてだった。

【2段ベッドを1人で使う事が出来た。これで金額は$20ぐらいだったと思う】
ブッキング・ドットコム、Agodaの2サイトを比較しながら一番安価な宿を選んだ。
男一人、1日だけの宿泊ならば、壁と屋根があれば十分だ。
それにオーストラリアは毎度の事ながら物価がバカ高い。
それに贅沢出来る程の余裕もないし、節約魔とならずとも無駄使いはしない。
さて、到着した今日と明日の夜まではメルボルンを観光する予定。
観光と言っても市内をぐるっと巡るぐらいの予定でいた。
あまり時間がないので、無理に遠出しても面白くない。
こういう時はゆっくりと過ごすのが一番ストレスがない。
あれもこれもと詰め込むと観光に来ているのか?
疲れに来ているのか?
それは、まるで日本の少ない休日を使って詰め込んだかのような旅行になってしまう。
何しろ今日から毎日が観光なのだ。無理をすることは何ひとつも無い。
徒歩やバスなでで簡単に足を伸ばせる場所に出掛けてみようと思った。
新しい街に来るとバスの乗車方法等の公共交通機関のルールも少し変わる。
新しい環境に慣れるのも面倒だと思った。
それに僕は「地球の歩き方」的なガイドブックは一切持たない派なのだ。

【戦争慰霊館(シュライン・オブ・リメンブランス)】
日本で言えば東京と大阪の都市部となれば造りは大体同じ印象だ。
厳密にいえば違うのかも知れないが、ビルが建ち、商業施設が乱立。
郊外に行けばイオン等のモールがそびえ立って居る。
その光景はすでに日本に居る時に経験している。
僕に取って都市部は、大体同じなのだ。
都市部の魅力は1日、2日ではわからない。
日数を要し、人との出会い等がマリアージュして楽しさが分かってくる。
それが僕の持論だった。
さて、メルボルンの印象はというと。
ざっと街を歩いた感じで違うのは、シドニーのような大型の高層ビルが無い。
それと、若干だがシドニーよりもアジア系の人が少ない感じがする。
オーストラリアの人口は1位がシドニー、2位がメルボルン。
街はシドニーよりも混雑していない印象を受けた。

【シドニーと違って路面電車が通る町並みが印象的なメルボルン】
空港から中心部の宿へやって来た。
宿へ到着し、ようやく宿のWi-Fiに接続しインターネットが使えるようになった。
まずはラウンドするメンバーへ「無事にメルボルンに到着した」ということを連絡した。
(宿のWi-Fi以外はネットが通じない為、外出は出来ない)
海外に行く時には必ずSIMフリーのスマホとカードを持っていこう!
2011年当時はまだまだ日本ではSIMフリー文化は浸透していなかった。
海外に行く際には自分のスマホの機種が「SIMカードを入れ替えて使えるか?」をしっかりと確認し、海外では現地のSIMカードに入れ変えてスマホを使おう!
日本のキャリアをそのまま使うと、バカ高い料金を請求される恐れがある等、ハッキリ言って何一つメリットがない。
僕も使っている楽天モバイルは海外でも使えるし、オフィシャルサイトで販売されている機種もシムフリーなので現地で契約して使ってもOKなのでオススメ。
1時間もした頃だった…。
SNS経由で返信があり、明日の合流の件についての詳細な場所と時間等の連絡だ。
どうやら、彼らの出発は僕の一人で出発するスタイルとは違って、彼らのメルボルンの仲間がフェアウェルパーティ(お別れ会)するとのこと。そのパーティに僕も参加し、そこで他の2人のメンバーと初対面することとなった。
オーストラリアでは頻繁に行われる「さようなら会」
(フェアウェルパーティ)
留学生との付き合いがメインとなるワーホリでは頻繁に、シェアハウスの仲間が帰国したり、遠方に引っ越しをしたりする場面に遭遇する事が多い。
その都度“お別れ会”が開催され、友達の友達などなど…。参加出来るメンバーも多く、そこでの出会いも多い。しかし、人によっては誘われすぎて“パーティ疲れ”してしまう人も居た。
僕もシドニーで何度か参加した。
「一体どんな人達なんだろう…。」
「怖い人だったら…。」
などなど、自分の変人ぶりは棚にあげながら心配はしていた。
何しろ、これからの道中同じ車中で昼夜一緒に行動するのだから。
大雑把だけど神経質な僕は、それなりに心配はしていたのだ。
予算と旅のスタイルが合っている事が大前提!!
長期に渡るラウンドをする場合、大事なのは「予算」「何処から何処まで」や宿泊施設のグレード、相部屋or個室にするかなど、しっかり話して合意しておこう。
旅のスタイルも「エコノミー」「ビジネス」「ファーストクラス」などのように宿、食事、車など色々お金を掛ける場所も違う。
何かにお金を掛ける場合でも、そのほとんどがシェアになるので、日本の飲み会のように“お付き合い”的な形で食事等をする場合も多い。旅のスタイルはしっかり確認しておくのがおすすめ。
一番はしっかり気心が知れた仲間と行動するのが、一番好ましい。

【町並みはシドニーよりも、街独自の雰囲気がある】
メールでのコミュニケーションを取る中で、かなりざっくりと予定等をやり取りした。
そこで気になったのが、彼らのラウンドスタイルは、日本の「帽TV旅番組企画」のようなスタイルの旅をしたい…。
と言っていた事。
はてな?
僕はTVのバラエティの類はほぼ見ない。
正直、それを言われた時はその“ノリ”が良くわからなかった。
どちらかというと僕の旅のスタイルは、沢木耕太郎の「深夜特急」的な冒険旅スタイル。
電波少年やウルルン滞在記的なのは好きだが、それ以外は何があるのだろうか?
よりも…、
行く先々で色々な人と出会いながら、ちょっと不自由な生活をする旅が好み。
数回のメールでのやり取りの中で、その文言が僕の心にモヤっとしたまま残っていた。

【メルボルン随一の観光スポット 魔女の宅急便のモデル フリンダース駅】
その辺りがお互いの「旅のスタイル」で若干食い違いがあるかも?
と不安な面もあったが、「まぁ大丈夫だろう」と軽く考えていた。
(後に、この考えが非常に浅はかだったと反省しなくてはならなくなる…。)
そんな事はこの時にはつゆ知らず…。
・・・・・・・・・・・・・・
そして、顔合わせを翌日に控えた前日。
誰一人知り合いも居ない地に降り立った僕。
感覚はまるで、日本からシドニーに初めて訪れた時のような感覚に戻っていた。

【戦争慰霊館(シュライン・オブ・リメンブランス)② 】

また次回の記事もよろしく!!